入札用語集
入札に関する専門用語を分かりやすく解説
あ行
一般競争入札(いっぱんきょうそうにゅうさつ)
発注者が公告により不特定多数の者の参加を求め、入札により契約の相手方を決定する方式。最も競争性が高く、透明性・公正性が確保される入札方式です。
特徴
- 参加資格を満たせば誰でも参加可能
- 最も競争性が高い
- 透明性・公正性が確保される
- 価格競争が激しくなる傾向
関連用語
指名競争入札、随意契約、総合評価方式
入札保証金(にゅうさつほしょうきん)
入札参加者が入札時に納付する保証金。入札の真剣性を担保し、落札後の契約締結を確実にするためのものです。
目的
- 入札の真剣性確保
- 契約締結の確実性担保
- 冷やかし入札の防止
金額
一般的に予定価格の5%程度
か行
競争参加資格(きょうそうさんかしかく)
入札に参加するために必要な資格要件。技術力、財務状況、実績などが審査され、適格と認められた者のみが入札に参加できます。
審査項目
- 経営状況(財務諸表等)
- 技術力(資格者数、実績等)
- 社会性(法令遵守等)
- 地域性(本店所在地等)
契約保証金(けいやくほしょうきん)
契約の履行を確保するため、契約締結時に納付する保証金。契約不履行時の損害を補償する役割があります。
代替手段
- 履行保証保険
- 銀行保証
- 保証事業会社の保証
さ行
指名競争入札(しめいきょうそうにゅうさつ)
発注者が資格を有する者の中から適当と認める特定の者を指名し、その者の間で競争入札を行う方式です。
メリット
- 適格業者の選定が可能
- 事務手続きの簡素化
- 品質確保が期待できる
デメリット
- 競争性の制限
- 透明性の課題
総合評価方式(そうごうひょうかほうしき)
価格だけでなく、技術力や品質、環境配慮等を総合的に評価して落札者を決定する方式。価格と技術の両面から最適な提案を選定します。
評価項目例
- 技術提案の内容
- 施工計画・工程
- 品質管理体制
- 環境配慮
- 地域貢献
算定方式
評価値 = 技術評価点 + 価格評価点
た行
電子入札(でんしにゅうさつ)
インターネットを利用して入札手続きを行うシステム。入札書の提出から開札まで、すべてオンラインで実施されます。
メリット
- 事務効率の向上
- 透明性の確保
- コスト削減
- 地理的制約の解消
低入札価格調査制度(ていにゅうさつかかくちょうさせいど)
予定価格に対して著しく低い価格で入札があった場合、その価格での契約履行が可能かを調査する制度です。
調査内容
- 積算内容の妥当性
- 施工体制の確保
- 下請業者への影響
は行
プロポーザル方式(プロポーザルほうしき)
技術提案を重視し、価格以外の要素(技術力、創意工夫等)を総合的に評価して契約相手を選定する方式です。
適用分野
- 設計・コンサルティング業務
- システム開発
- 調査・研究業務
予定価格(よていかかく)
発注者が契約締結前に設定する契約金額の上限。この価格を超える入札は無効となります。
設定方法
- 市場価格の調査
- 過去の実績参考
- 積算基準の適用
ら行
落札(らくさつ)
入札において、最も有利な条件を提示した者が契約相手として選定されること。一般的には最低価格での入札者が落札します。
落札の条件
- 予定価格以下であること
- 入札参加資格を満たすこと
- 入札書類に不備がないこと
A-Z
VFM(Value For Money)
支払いに対して最も価値の高いサービスを提供すること。単純な価格競争ではなく、品質やサービス内容を含めた総合的な価値を重視する考え方です。
評価要素
- コスト(初期費用・運用費用)
- 品質(性能・機能)
- リスク(技術・財務)
- サービス水準
WTO政府調達協定
世界貿易機関(WTO)の政府調達に関する協定。一定金額以上の政府調達について、国際競争入札の実施を義務付けています。
対象
- 中央政府機関の調達
- 地方政府機関の調達
- 政府関係機関の調達
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